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褒めるタイミング

よく私は相手を褒めること、労うこと、などをお勧めしています。

ただ、最近ご相談を拝見していて、これらにもタイミングが大切だと感じます。

というのも、ご相談でよく見かけるのが、

「褒めるのが良いと思い、相手を褒めるメールを出したのですが、
わざとらしい感じがして、良い印象になりません」

というものです。

なぜかなぁ?と考えていたのですが、それらのご相談に共通している
あることに気付きました。

それは、『一発目に送るメールに思い込みで書いているケースが多い』

ということです。

例えば、

「お元気ですか?仕事を頑張っていますか?
あなたのことだからきっと毎日頑張っていると思います。
さすがだなぁと今さらながら思います。」

などという内容。


特に問題は無いように見えます。

確かに、このメールでも嬉しくなる方もいらっしゃるでしょうし、
それはケースバイケースなのですが。

少々警戒の強い相手だったり、言葉尻を取り上げて考え込んでしまうような
タイプの方にこのようなメールを送ってしまうと、

「なんか擦り寄ってる感じがする・・・」

と良い印象にならないこともあります。


これが、先ほど書いた『思い込みで書いている』感じです。


メールでも通常の会話でもそうですが、言葉のキャッチボールが
大切だと思うのです。

この場合は、相手に「頑張っていますか?」と聞きつつも
「きっと頑張っていると思います」と答えを自分で出してしまって
いますよね。

さらに、その答えから相手を褒めています。

これは、少々相手から見れば一方的な印象を受けてしまいます。


ですから、大切なことは「キャッチボール」です。

褒めるのであれば、相手からのアクションに対して、相手からの
返信に対して、という風にルールを決めておくと良いでしょう。

相手からのアクションに対して褒めるのであれば、お相手も
その返信を見て素直に嬉しく感じると思います。


例えば「元気?最近暑いよね。私の部屋はけっこう夏場ムシムシ
するんだけど、PCは壊れないのかな?」とか。

「この前○○へ行って来たよ!良い所だね。キミも今度行ってみると
良いよ。最近ちゃんと休めてる?」など。

内容は何でも良いのですが、最初に当たり障り無く送ってみて、
相手から返事があったとします。

先ほどの最初の例で言えば

「元気だよ。PCは熱に弱いからね。熱のこもらない場所に置くとか
なるべくPCを使うときはエアコンをつけると良いよ」など。

そのような際に

「ありがとう。なるほどね、さすが詳しいね!参考にして気をつけます。
小さい扇風機みたいなのがあればけっこう役に立つのかな?」

と、ここで相手に呼応する形で褒めておく。


このように相手の反応に対して褒める、というパターンを用意して
おくと、わざとらしくないです。

労う場合も然り。

先ほどの2つ目の例で言えば

「あまり休みは無いかな。私も○○行きたいけど。
今度時間があったら行ってみようかな」

と返信があったとします。そこで

「そうか。あまり無理をしないようにね。キミは頑張り屋さんだから
つい無理をしてるんじゃないかと(笑)○○は時間のある時にでも
行ってみると良いよ!また感想でも教えてよ」

のように返事をします。

こうすると、相手の返事に対して労うことになるので、
とても自然なやり取りの中に褒めることや、労うことが挿入できます。


自分に置き換えて考えてみると良いでしょう。

その際は、元恋人からメールが来たら・・・という想定をしてしまうと、
「何を書いても嬉しい」という想像になってしまうと思うので、
なるべく第三者からのメールで考えてみて下さい。

どのようなメールが来れば、あなたは楽しくやり取りできるでしょうか?

最初から「キミは頑張り屋さんだから・・・」なんてメールが
届いたら、どう感じますか?

「いやいや、そんなに私のことを知らないじゃないの」と思う方も
多いのではないでしょうか。

元恋人なので、そこまで感じる相手はいないと思うのですが、
あまり相手のことを知っている、分かっている、という印象を受ける
メールは考えものです。

そして、そのような印象を受けてしまう一因に、今回取り上げた
「決め付けている」「一方的になっている」という状態が上げられます。


どうも相手への気遣いが不自然だ、褒めることがわざとらしくなってしまう
という方は一度考えてみると良いかと思います。







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